入社したらいちばんはじめにやるべきことは「自分にかかる人件費以上の利益を出すこと」だ
- 2019.05.05
- 日記

今年から社会人になった人たちは、初任給を片手にゴールデンウィークを楽しんでいることだろう。そう願っている。
そのお給料はまぎれもなく、あなたのものだが「あなたの稼いだお金ではない」ことだけは理解してほしい。
社会人になりたての今、これに気づいているかいないかで、今後のあなたの成長速度は大きく違ってくることになるだろう。
人件費以上の利益を会社にもたらせないなら、あなたは給料泥棒だ
事実、こんな単純計算にはならないが、仮にあなたにかかる人件費が月30万円だとしたら、あなたが働く前よりも30万円以上の利益が会社にもたらされなければ、会社にとってはあなたを雇ったことが結果的にマイナスだったということになる。
はっきりいってしまえば、あなたは「給料泥棒」なわけだ。
あなたが給料泥棒だからといって、会社側はあなたをクビにすることもできない。
雇用契約とはそういうものらしい。雇われた側にとってとっても有利な契約。
簡単にはクビにはならないのだ。
だから会社側だって、従業員の雇用には慎重になる。
ぼく自身も、会社員と並行して、開業して個人事業主として働いているが、たとえ単発の外注だとしても、人を雇うのは「この人なら!」という確信でもないかぎり、気軽に金銭のやりとりのある仕事は紹介しない。
人件費は会社にとっていちばんやっかいな支出なのかもしれない。
多くの人が逃げている事実
あなたはお給料に見合った貢献を会社にもたらしているだろうか?
今後、昇給が見込まれる組織にいたとして(ほとんどの正社員はそうだと思うが)、それに見合った成長と貢献ができているだろうか?
貢献とは、ぼくなりにかみくだいていえば「あなにそれだけのお金を払ってでも会社にいてもらうほうが、会社にそれ以上の利益がでる状態にできる」ということだ。
あなたはどうだろうか?
社会人になって1ヶ月。初任給の何倍の利益を会社にもたらしただろうか?
個人事業ではないのだから、営業職でもないかぎり、単純に計算できるものではないだろう。
ただそれでも、あなたが組織にいる限り常に自問自答すべきことだ。
じつは、この現実から目を背けて働いている人は少なくない。
給料が割りに合わない、正当な評価を受けていないということに嘆く人に
「じゃあいくらなら納得するのか?」
「それだけの金額をもらうだけの貢献を会社にできている根拠はどこにあるのか?」
というところまで掘ってみると、途端に口を閉じてしまう人が多い。
これが何よりの証拠だ。
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